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東方紅魔郷SS 更新3

回想②(Stage1)
魔理沙が事件解決に乗り出してから一週間程しよう頃、霊夢は十分に出発の準備を整えていた。結局のところ事件は解決しておらず、更に魔理沙からの連絡も途絶えていた。一度魔理沙の家まで行ってはみたのだが人影は見当たらなかった。信じがたいことではあるが魔理沙が犯人に敗れたという可能性もある。
「まさか、ね。あの魔理沙が負けるはずないじゃないの。いざとなったらマスタースパークの一つも撃てば脱出できる。無論、八卦炉を奪われたかもしれないけど……。」
念のためと自分に言い聞かせながら、霊夢は事件の解決へと旅立った。この一週間での聞き込みの結果犯人はほぼ特定されていた。五年ほど前に湖のほとりにやってきた吸血鬼、レミリア・スカーレット。遊び好きと噂される彼女がスペルカードルールに乗っかってゲームを始めたのだろう。持っている力は非常に強大だということであり、もし噂が正解ならば厳しい戦いが予想される。
(さて、どうしたものか)
 ひとりごちつつも、ほぼ方針は決めている。相手が「ゲーム」を始めたのであれば正面からぶつかってこれを撃破しなければならない。それが博麗の巫女の使命であると彼女は理解していた。

出立した霊夢が博麗神社から紅魔館へと行くためにはまず始めに神社裏の森を抜けなくてはならないのだが、とにかくこの森は障害が多い。特にこの日は満月の夜ということもあって有象無象から攻撃を受けることとなるのであった。必然的に散発的に迎撃をしながらの進行となる。
「もう、鬱陶しい。こんなことなら大周りになっても森は迂回すればよかったわ。……それにしてもいい加減森を早く抜けないと。いくら雑魚の弾幕とはいえ、この数を長時間相手にするのは少し厳しいわね。」
と、そんな悪態をついた瞬間に霊夢は夜よりも深い闇に包まれた。
「……え?」
「闇符「ディマケイション」!!」
突然あらわれた深い闇は、霊夢にスペルカードを宣言するだけの隙を作るのには十分であった。雑魚敵の弾幕とは異なる密度の高い弾幕が掠めていくのを霊夢は肌で感じ取っていた。
「さすがに見えないのはまずいわね……。そこまで弾が速くないから気配でよけることはできるけど、それにしても……」
(スペカルールに感謝すべきね。宣言がなければ直撃していたかもしれない。)
早速、スペルカードルールの効果を感じる霊夢であった。

「はてさて、今晩のお相手は誰なのかしら。」
ある程度上級の妖怪は言葉を解す。会話が成立する相手かどうかは賭けであったが、闇を打開するための時間を稼ぐためにはこれしかないと判断したのである。
この闇は、光を吸収して作られた空間ではなく、濃い霧のような存在であると霊夢は理解していた。見えていない理由は暗さだけなのだ。それならば、慣れることができる。

「ルーミア。あなたはだれ?」
 と勝負を仕掛けてきた少女が返事をしてきた。相変わらず姿は見えないが、どうにか言葉は通じるようだった。
「博麗霊夢、博麗神社の巫女よ。ルーミアは私のこと、知っているのかしら。」
相手に理解しやすいように、時間を稼ぐように霊夢はゆっくりと喋る。
「きいたことあるなー。はくれいのみこ、はくれいのみこ、はくれいのみこ。なんだっけな、あなたは、食べてもいい人類か?」
「食べてもおいしくないわよ。…さて、そろそろゲームを始めましょうか。」
会話をしている間に霊夢は月の光だけで、ルーミアの姿を捉えられるようになっていた。弾幕が互角に見えているという状況になって霊夢がこの戦闘に圧勝したことは言うまでもない。単純に弾幕勝負となった時点で霊夢に拮抗できる存在は、幻想郷内にはほとんどいないのである。きっちりとスペルカードを使い切り、ルーミアは負けを宣言した。
「まけたー。おねーさんつよいね。」
「まだまだ貴女の闇では不十分よ。貴女の姿、少し見えてたわ。」
「そーなのかー。こんどみすちーにやみの作り方を習ってこよう。そーしよー。」
それは構わないけれどスペルカードルールは守りなさいよ、と言い残し霊夢は先へと進んだ。
(しかし、あまりスペルカードを用意してこなかったのは間違いだった……。今の妖怪程度なら霊符「夢想封印」で十分だけど、おそらくこの先はこれでは厳しいだろう。)
 多少の後悔はあるものの、いまさら戻るわけにも行かない。
「きっと、大丈夫よね。」
 

幕間③
「後にも先にもスペルカードルールによる戦闘で戸惑ったのはこの時だけなのよね。」
 と、博麗霊夢は思い返す。
「勿論、魔理沙とは何度かスペカによる戦闘は試したことがあったけど、魔理沙のカードが何なのかよく知っていたから……、知らないスペカを突然相手にするのって結構怖いなってあの時は感じたのよ。」
 今ではそれが楽しみだけど、と霊夢は付け加えた。
「魔理沙さんのスペルカードは、何と言いますか、……独特ですしね。普通の妖怪が出すスペルカードの予想がつかなかったのも、無理ありませんわ。」
 と、この場にいない魔法使いのスペルカードを思い返しながら咲夜はつぶやいた。この中にいる誰もがマスタースパークを目にしている。あのスペルカードは何があろうとも忘れえない。
 更に昔話は続く。

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